クレカと現金を混ぜて、月末残高を見通すコツ
クレジットカードと現金を併用していると、月末に口座にいくら残るかが見えにくくなります。 すべての取引を「お金が動く日」で揃えるだけで、見通しはぐっと取り戻せます。
はじめに
ポイント還元やキャッシュレス決済の普及で、ふだんの買い物にクレジットカードを使う人はかなり増えました。 一方で「カードで払うほど、月末に口座にいくら残るのか分からなくなる」という声もよく聞きます。 これは家計の感覚が鈍ったわけではなく、クレカと現金で「お金が動くタイミング」が違うために起きる、ごく自然な混乱です。
ここでは、なぜ月末残高が見えなくなるのかを整理したうえで、 「お金が動く日」で揃えるだけで見通しが戻る、という考え方を紹介します。
なぜクレカが混じると月末がわからなくなるのか
現金払い(または即時引き落としのデビット払い)であれば、買い物をした瞬間に口座のお金は減ります。 つまり、購入日と「お金が動く日」が同じです。 これだけなら、レシートを集めるか家計簿アプリで合算すれば、月末の残高はだいたい分かります。
クレジットカードは違います。 5 月 1 日にカードで買い物しても、その瞬間に口座は減りません。 そのカードの締め日と支払日に従って、翌月か翌々月の決まった日に口座から一括で引き落とされます。 同じ「5 月の支出」でも、現金とカードでは口座から出ていくタイミングがずれるのです。
複数のカードを使い分けていると、混乱はさらに増します。 カード A は 15 日締めの翌月 10 日払い、カード B は月末締めの翌月 27 日払い、サブカードは年会費だけ別タイミング。 これを頭の中で組み合わせて「6 月の口座残高がどうなるか」を見積もるのは、相当な労力が要ります。
「お金が動く日」で揃えると、見通しは取り戻せる
解決の発想はシンプルです。 すべての取引を「お金が動く日」、つまり実際に口座から出入りする日で揃えて並べてしまえばいい。 現金払いはその場で動く日、カード払いは引き落とし日、給与は入金日。 この日付で家計を眺めると、口座残高をそのまま予想できるようになります。
「使った日(購入日)」と「お金が動く日」を分けて記録するのがポイントです。 購入日は「何を買ったか」を後から振り返るための情報として残しておき、月末の残高計算には「お金が動く日」のほうを使います。 みとおし手帳では、この 2 つの日付をきろくごとに別々に持っています。
この発想は、家計簿が苦手なクレカユーザーには特に効きます。 「今月のカード請求はいくら来るんだっけ」と毎月不安になっていたのが、入力するたびに自動的に翌月の請求として並んでくれるので、ある日突然「請求額が想定より多かった」という事故が起きません。
締め日と支払日は一度登録するだけ
とはいえ、毎回の入力時に「これは何月の引き落としか」を自分で計算するのは現実的ではありません。 そこで、支払い方法(カードや口座)ごとに「締め日と支払日」を最初に一度だけ登録しておきます。 例えば「15 日締め・翌月 10 日払い」と入れておくと、5 月 14 日の購入は 6 月 10 日引き落とし、5 月 16 日の購入は 7 月 10 日引き落としと、自動で正しい引き落とし月に振り分けてくれます。
土日祝の繰り上げ・繰り下げや、月末締めのような変則的なルールも、一度設定できれば以降は気にする必要がありません。 入力時に意識するのは「何にいくら使ったか」と「どのカードで払ったか」だけ。 引き落とし月の計算はみとおし手帳が裏で済ませてくれます。
現金やデビット払いの場合は、購入日 = お金が動く日として扱われるので、特別な設定は不要です。 「お金が動く日」を空欄のまま入力すると、自動的に購入日と同じになります。
複数のカード・複数の口座を持っているとき
メインカードに加えて、ガソリン用のサブカード、サブスク専用カード、家族カードなど、用途別にカードを使い分けている家庭は多いと思います。 みとおし手帳では、それぞれを別の「支払い方法」として登録します。 各カードの締め日・支払日が違っていても、入力時にカードを選ぶだけで正しい引き落とし月に振り分けられます。
用途別の集計を見たくなったときは、カテゴリではなく「ふせん」を使うのがおすすめです。 「外食」「日用品」のような切り口は、複数のカードや現金にまたがって発生します。 ふせんは 1 件のきろくに複数貼れるので、「カード A の外食」「カード B の外食」「現金の外食」を横断して集計できます。
月末のみとおしページでは、カードごとの内訳ではなく、口座の合計残高だけを見えるようにしています。 「6 月末に口座にいくら残るか」が分かれば、マイナスを避けるという目的は達成できるからです。 内訳が見たいときは、別画面で支払い方法ごと・ふせんごとに掘り下げられます。
クレカと現金を混ぜても、見通しは持てる
「キャッシュレスにしたら家計が見えなくなった」という感覚は、多くの人が経験していると思います。 ですがそれは、家計簿が古くなったのではなく、お金が動くタイミングを家計簿が表現しきれなくなっているだけです。 「お金が動く日」で揃える、というほんの一手間を加えると、現金とカードを自由に混ぜても月末残高は見通せます。
みとおし手帳は、その一手間を最初の設定 1 回で済むようにつくられた道具です。 クレカ中心の家計でも、現金中心の家計でも、混在でも、同じ仕組みで月末のみとおしが立てられるようにしています。